脳の中の幽霊 (Phantoms in the Brain) V.S.ラマチャンドラン 角川書店 [乱読三昧]
脳、認知やその仕組みに関する本だ。幽霊の本ではない。
脳に関する本はいろいろ読んだが、この本はとてもおもしろい。買って読むべし。
存在しない手が自在に動く、存在しないのに痛む!そして、存在しないその手を見ることにより消える!
見えない場所に、現実より生き生きした幻が見える!
目が見えないのに、空中の一点においた見えないはずの鉛筆を正確に掴む
なぜか? すべて、脳の仕組みに秘密があります。
筆者が実際の学者で(サイエンスライターの補助は受けている)あり、実例が豊富でかつ、語り口が平易な反面、その実例に関する考察があふれているからだろう、実におもしろい本である。
また、本書には例としては出てこないが、宮本武蔵が五輪の書で敵と対峙するときに「みているようでみていないようにみる」と言った意味が、脳の仕組みのどういった仕組みに起因しているかなどもちょっとわかる本です。
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