デカフェコーヒーと超臨界状態 [今日の無駄知識]
たまたま物性の話をしていたら
「知ってるかい、デカフェコーヒー(カフェインレス、つまり、カフェインの入っていないコーヒー)は、二酸化炭素の超臨界を利用して作るんだよ。
と聞いた。
ほーっ、しらんかった。前々からどうやって作るんだろうとは思っていたのだが。そこで調べてみた。
超臨界というのは、個体、液体、気体の相の区別が曖昧になった状態を指す。この場合、二酸化炭素が高圧下にて、液体と気体が区別つかなくなった超臨界状態を指すと思われる。
分子集団が液体のようにいくつかの分子の固まりで、気体のように自由に動き回っているために超臨界水洗浄など半導体プロセスでの応用も検討されている。
(むむむ、これで起業したひとがいるのね)
デカフェコーヒーに関して調べると以下のページに詳しく書いてありました。
http://www.imaginet.ne.jp/~tambe/coffee/Caffeine.html
http://www.espresso.jp/gokai02.htm
どうやら物性の人の言うようには主流な方法ではないらしい。どうやら装置コストに問題があるようだ。また、溶剤を使うとか単純に水でやるとか、考えてみればデメリットもあるものの当たり前の方法が使われているのがかえって新鮮だった。
新奇な手法を聞くと、「なるほど、そうかっ、そいつぁすげぇや」となりがちだが、実際には、より単純で原始的な手法が、原始的故のコストメリットで依然として活用されるとは、なにやら教訓のようだなぁ。
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