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月経血コントロール? そんな本ばかり薦められても困るよアマゾン  [IT業界日記]

アマゾンのレコメンド機能は昔とことなり、比較的ダイナミックに勧める対象を変えるようになってきている。このところ、生物系の本を多読していたら薦められたのが

昔の女性はできていた―忘れられている女性の身体に“在る”力

昔の女性はできていた―忘れられている女性の身体に“在る”力

  • 作者: 三砂 ちづる
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本


月経血コントロール、つまり経血を意識的に排出したり、出にくくするテクニックに関する書籍らしい

確かに、使い捨てナプキンが普及していなかった頃は大変だったろうから、それなりの制御テクニックがあったとしても不思議ではない。しかし、その後廃れたとは、やはり、現代的生理用品を使った方が便利で清潔だからじゃないのだろうか?
 ちなみに、この話とは別に、「昔の女性にとって生理は珍しいものだった」という説を唱える学者もいる。その理由は、生理は、妊娠->授乳期には 排卵そのものが起きない(注1)ために生理もこない。かつ、多産であった昔は、生理が始まって閉経までの多くの期間が妊娠/授乳期にあたるからだというのである。

 更にその延長としての乳母制度、これは、上流階級の女性により多くの子供を産ませるシステムであったと考えることも出来る。授乳行為そのものの他人への委託は、排卵の再開を早め、妊娠の機会を増やすからである。

そう考えると、月経血コントロールが必要だったのは、乳母でもなく、武士の妻でもなく、少産であった公家の娘さん等であったのだろうか? いやいや、頻度は低くとも月経自体よっぽどうっとうしいものなのでしょうなぁ。まっこと女性は尊敬します。

(注1)授乳中はプロラクチンという乳汁分泌を促すホルモンにより、排卵が抑制されています

現在「生物としてのヒト」がいるわけではないが、人間に極めて近いチンパンジー、ゴリラの分娩間隔は4~5年で、カラハリ砂漠でいまも狩猟採取生活をしている、クン族のそれも4年であるという調査結果がある。われわれは1年間隔で子供を持つことも決して珍しくないから、この違いには何らかの理由があるはずである。  ヒトの分娩間隔が4年ということは、これから妊娠期間を引いた3年強が、ヒトの生理的な哺乳期間であることを意味している。さらに、ヒトの生理的哺乳は、昼夜を分かたず1時間に3回程度極めて頻回に行われていたらしい。このような頻度で哺乳が行われていれば、排卵の抑制は完全で、女性は10~15年掛けて2~3人の子を生むことで一生を終えていた。新生児期の損耗を考えれば、ヒトはチンパンジー、ゴリラと同様に数の増えない動物であった。人類400万年の歴史の殆ど全ての期間を通じて、人口の倍増には10万年を要していたという計算がある。現代、これが50年を切って、激しい人口増加が起きているのは、ヒトが生理的な哺乳の方式を放棄したからである。


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コメント 1

kk

出産は苦痛ではなく快楽だったって説もありますね。
気持ちがいいと、一杯生んで生存競争で有利、で、それが定向進化して極端になると授乳をサボってHして子供生む女が増えると。しょうがないから、更年期過ぎたおばあちゃんが孫に牛乳とか与えると。
by kk (2007-08-07 01:07) 

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