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なぜか高価な機材を買いたがるオーディオマニア 1m 5万円のHDMIケーブル [IT業界日記]

たまたま「ビエラリンク」について調べていたら

自宅のデジタルテレビに15万円のHDMIケーブルを使っているという人の話にぶちあたった。

以下のケーブルらしい。

http://www.naspec.co.jp/wire/ww-hdmi.html
(1m あたり5万円!!!)

昔から、オーディオの世界ではオカルトがまかり通っている。ただ、アナログの時代であけば確かに官能試験しか検証方法は無いのかもしれないが、デジタルのしかも伝送路であれば明確にエラーレートにより機能の差を明示できそうなものである。

そこで、HDMIの仕様を調べてみた。
HDMI

これによると、HDMIでは、データや音声に関してはBCHあやまり訂正符号が適用されているようなのだが、動画データに関してはDVI同様にTMDSが用いられ、無圧縮の生データを送信する仕様のようだ。ざっと見たところ誤り訂正符号を利用しているようには見られない。
設計上10mまでの伝送が可能な仕様であるため、CPU処理速度とレイテンシーを考えれば、符号再送信も困難でデジタルとはいえ、伝送路のエラー率が品質にダイレクトな影響を与えうるシステムだ。

ただし、標準的なシステム構成でのピクセルエラー率は、10^(-9) よりマシであるという要求定義がある。

1080i のHDソースで考えると、2秒の動画で、1ピクセルにエラーが発生しているというレートのようだ。

普通に考えて、1/100000000 というエラー率は人間には認識できないと思うのだが、実際の現れ方は、バースト的に、表れるのだろうか。

認証されたフツーのケーブルでそれなら、まぁ、いいんじゃないのと思えるし、自分の環境は1000円程度の安いケーブルだが、不満を感じたことはない。

果たして、この高価格なケーブルを使うと、どれほどエラー率が下がるのだろう。使ってる人に聞いてみたいものである。

P.S.
ちなみに、ビエラリンクは、HDMIのコントロールインターフェイスをパナソニックが独自に拡張したものらしい。いや、まぁ、わかるけど、ブラビアリンク、とか、レグザリンクとか、こぞって各社同じものを独自に拡張しちゃうわけで、これはこれでどうにかなりませんかねぇ。

さらにP.S.
よく見たら、上記ケーブルの会社、スピーカーケーブルに至っては
http://www.naspec.co.jp/wire/ww-speaker.html
1.5m で 63万円じゃ、ありませんか........
5万のHDMIケーブルに文句つけて、申し訳なかったです.......
おそるべしっ、オーディオマニア......

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石原茂和

いやあー,ここらへん,割り切れない,実に難しい問題.

例えば,我々のように,筋電図や脳波を,むちゃな状況下で測定している人間にとっては,線が太いとか細いとかのインピーダンスの問題とか,アースとか,電源ノイズだとか,はては電源電圧の変動だとか,一見つまらんことが,すごくクリティカル.
#むちゃな状況とは,人間が動いたり,なにかに反応する運動をしていたりとか.目を閉じてねっころがっている状況だと,さほど問題が起きませんが..

Sound & Recording Magazineという,ややプロフェッショナルな雑誌がありますが,かって私が買っていたときに,とてもおもしろかったのが,レコーディングスタジオの電源はこういうふうに工事してもらえという連載.

それから,知り合いに高級オーディオについて,半分趣味で研究している先生がいますが(振動制御が専門の先生),確かにケーブルやらインシュレーターで音はかわります.

一方で,デジタル信号の場合,理屈的にそんなに関係ないだろと思う一面もある.

しょぼいパソコン用スピーカーで,作業中に音楽聞いてるだけの人(私を含む)には,関係ないといえば,
こだわるひと/こだわらないひと の溝をひろげるだけなんだけど..




by 石原茂和 (2008-10-30 10:07) 

Hiroshi

わかります。
アナログ的な性能を追求する部分ってすごくお金かかりますよね。

方や個人的には、「スペックが気になる」タイプなので、なんとか数値的に比較できないのかなぁとすごく気になってしまうのです。

by Hiroshi (2008-11-05 09:42) 

石原茂和

本来の,デジタルで高音質というのは
こういうことなのかなあ.

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1122/mobile357.htm



by 石原茂和 (2008-11-13 09:29) 

Hiroshi

おお、SACD

「よく知られているように、Cellはスパコンクラスと言われる32bit浮動小数点演算の速度に比べ、倍精度の64bit演算ではその6分の1のパフォーマンスしか出ない。加えてSIMD演算時にはデータ長が長いため同時に演算できる数が半分になる。トータル12分の1のパフォーマンス(それでも高速ではあるが)にしかならない。当然、32bitで演算する方がプログラムは楽に書ける。

 しかし、遠回りしてギリギリのパフォーマンスチューニングを行なってでも、デコードの精度を重視した。その愚直なまでのまじめな作りが、誰も想像もしなかった高音質を生み出したのだ。

 では、これだけの“コダワリ”を、もっとも多く流通するCD再生にも活かして欲しいものだ。光デジタル出力は、規格上、24bit/48kHzまでしか出力できないが、HDMI経由ならば2倍、4倍のオーバーサンプリング出力が可能になる。」

これは、思わず、5万のHDMIケーブルを買わせてしまう記事ですね。
結局は、HDMI でつないだ先のデジタルアンプの性能次第なんでしょうね。SACD は、ソフトの充実はどうなんでしょうか。

by Hiroshi (2008-11-13 20:16) 

石原茂和

うーん,アンプもですし,スピーカーと,
肝心なのは部屋でしょうね.

そうすると,どこまでもハイブロウな趣味となってしまい
ぼくら庶民には手が出せない領域となってしまいます.
むむむ.

SACDを調べたのですが,私の(金出して)聞きたい
現代曲はきわめて少なく,ちょっともったいないなあ

うえの,ハイブロウなオーディオ趣味を反映しているのか...

by 石原茂和 (2008-11-14 11:23) 

Hiroshi

部屋ですよねー

私など、まず、楽器など弾いてはいけない部屋に住んでいるので、音響効果を考えた部屋とか夢のまた夢です。

SACD は amazon とかでサーチしてみると、「視聴用サンプラーと、クラッシック」中心ですね。意外なのが、「ゲーム系ミュージック」がランク上位に入っていることですね。この辺はPS3が SACD に対応した結果かも知れませんね。
by Hiroshi (2008-11-17 01:20) 

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