女性には4元色の人がいる!? [IT業界日記]
12/19 の解体新ショーによると、一部の女性は、「4元色」でものを見ているらしい。
同番組によると、
「網膜の「赤色」に相当する色覚受容体の遺伝情報は X 染色体 に存在し、赤色の中でも波長の異なる2種類の受容体遺伝子が存在する。男性の場合、一種類しかもてないわけだが、女性の場合、両方の受容体を持ち、発現している場合があり、このため、赤色領域での感受性が高い」
とのこと。番組中では、単純に女性の50%が、4元色色覚と述べていたが、それぞれの受容体の存在確率を単純にX染色体中で50%としていたため、数値としてあまり信頼できない話ではある。とはいえ驚きである。
そもそも、そーゆーひとは、テレビとか、カラー印刷を見て違和感を感じないのだろうか?
ちなみに、「4色型色覚」に関しては wiki が存在し、わかりやすく記述されている。
爬虫類から進化した哺乳類は、はじめはこの4色型色覚をもっていたが、中生代の哺乳類は夜間の活動に適応するため桿体細胞が発達し、昼間活動することが少なかったため4種類あった錐体細胞のうち2種類が失われ紫外線を吸収できなくなり、2色型色覚となった。実際イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの多くの哺乳類は、2色型色覚を持ち、これらの生物は波長420~470ナノメートルの青い光を吸収する青錐体と、緑から赤にかけての波長の光に対応した赤錐体しか錐体細胞を持っていない。ゆえに、ヒトでいう赤緑色盲に類似した色世界に生きていることとなる。 その後、昼行性の霊長類では昼間に活動することが多くなったために、X染色体上に存在する赤オプシン遺伝子(赤錐体関連の遺伝子)が重複して変異を起こし、緑オプシン遺伝子が発生し、一部の赤錐体が特性を僅かに変えることによって緑錐体が生じ、3色型色覚となったと考えられる。
上記 Wikiでのリンクから
4元色色覚に関しては
サイエンティフィックアメリカンの記事
がわかりやすい。また、同番組の元ネタは同 wiki にもリンクがあるこれ
と思われる。
参考
http://hiroshicom.blog.so-net.ne.jp/2007-03-23
同番組によると、
「網膜の「赤色」に相当する色覚受容体の遺伝情報は X 染色体 に存在し、赤色の中でも波長の異なる2種類の受容体遺伝子が存在する。男性の場合、一種類しかもてないわけだが、女性の場合、両方の受容体を持ち、発現している場合があり、このため、赤色領域での感受性が高い」
とのこと。番組中では、単純に女性の50%が、4元色色覚と述べていたが、それぞれの受容体の存在確率を単純にX染色体中で50%としていたため、数値としてあまり信頼できない話ではある。とはいえ驚きである。
そもそも、そーゆーひとは、テレビとか、カラー印刷を見て違和感を感じないのだろうか?
ちなみに、「4色型色覚」に関しては wiki が存在し、わかりやすく記述されている。
爬虫類から進化した哺乳類は、はじめはこの4色型色覚をもっていたが、中生代の哺乳類は夜間の活動に適応するため桿体細胞が発達し、昼間活動することが少なかったため4種類あった錐体細胞のうち2種類が失われ紫外線を吸収できなくなり、2色型色覚となった。実際イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの多くの哺乳類は、2色型色覚を持ち、これらの生物は波長420~470ナノメートルの青い光を吸収する青錐体と、緑から赤にかけての波長の光に対応した赤錐体しか錐体細胞を持っていない。ゆえに、ヒトでいう赤緑色盲に類似した色世界に生きていることとなる。 その後、昼行性の霊長類では昼間に活動することが多くなったために、X染色体上に存在する赤オプシン遺伝子(赤錐体関連の遺伝子)が重複して変異を起こし、緑オプシン遺伝子が発生し、一部の赤錐体が特性を僅かに変えることによって緑錐体が生じ、3色型色覚となったと考えられる。
上記 Wikiでのリンクから
4元色色覚に関しては
サイエンティフィックアメリカンの記事
がわかりやすい。また、同番組の元ネタは同 wiki にもリンクがあるこれ
と思われる。
参考
http://hiroshicom.blog.so-net.ne.jp/2007-03-23
2008-12-21 15:58
nice!(0)
コメント(11)
トラックバック(0)
Psychometric bulletinですか.
すみませんノーチェックでした.読みます.
Sci Amのほうは,日経サイエンスに翻訳がでていたような
記憶が..なかったかな.
NHK“美の壺”のネタですが,
戦前の名作絵本誌で著名な
コドモノクニは,
CMYK+特色Pinkで5色刷りになっています.
すごい手間がかかっています
機会があれば,
上野の国際子ども図書館で展示会をやっているので,
実物をご覧になってください.
童画の世界ー絵雑誌とその画家たち
2月15日までです
http://www.kodomo.go.jp/event/index.html
by 石原茂和 (2008-12-22 09:07)
おおお、CMYK+特色Pink というのが深いですね。昔から認識があったのかもしれませんね。
そう考えると、やはり、実物を見てみることも大切ですね。
by Hiroshi (2008-12-26 17:28)
昔から認識があったかどうかまではわかりませんが,
特色Pinkが,表現の上で絶大な効果があったことは
まちがいないです.
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20081114.html
また,色分解の段階で,職人さんが,
Pinkが生きるように気を配って版をつくっていることも
現物を見て確認しました.
さて,今年もそろそろ終わりです.
いつも新鮮な,つっこんだ話題をありがとうございます.
2009年も,バドミントンのごとく,
即時レシーブorネット際落とし(w)
を心がけますのでよろしくお願いします
by 石原茂和 (2008-12-28 07:02)
視覚や色覚は面白いですね。
鳥は四原色といわれます。どう見えているのか昔から興味を持っていましたが、人間でもそれに近い感覚を持つ人がいるとは。
まあそもそも子供の頃からの疑問は、さてσ(゚゚)の見ている「赤」とほかの人の見ている「赤」は同じものであるのかどうか、ということなのですが。(^^;
by まっしゅ (2009-01-13 00:34)
まっしゅさん
それは,だれにも証明ができない問題ですね.
ウィトゲンシュタインの“論理哲学論考”の
世界です.
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0833.html
この本は,本人の意図に反して,
シンプルな記述ゆえに
実はいかようにも誤解曲解できるという
ある意味困った本です.
上の解説は,さすが松岡さんで,
すばらしく正しい解釈だと思います.
#ウィトゲンシュタインは自分の論理展開について,
証明とか反例とか実例とかの出しようが
すくないんですね.
我々の世代だと,だれでも読んでいるが
だれも解っていない,
いいかえると100人100様の解釈ができてしまう
そんな不思議な本です.
#多分,論理学の部分と論考の部分が
分離してないからではないだろうか,
といま思いました
by 石原茂和 (2009-01-14 16:54)
おおー、哲学ですね。興味深いです。
一方、「同じ色を見ている」ということの定義を考えると、脳内のネットワークが同様な色刺激に関して、類似したフィードバック系で、”同じようなネットワークを形成している”または、色刺激に関連する知識マップが類似している。
ことと定義すれば、意外と、「同じ色を見ている」ということを立証できる日は近いのかもしれません。
最近特にロボットなどで、センサー->内部知識マップ->行動->
のフィードバック系を研究する動きが加速しているようですし。
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200812/monday.html
ただ、「哲学的」な領域でいうえばいわゆる「クオリア」が「リアルすぎる」、
赤という色が否定しがたく赤にみえる
ことが人間にとっての納得感の障害になっているのかもしれません。
脳はリアリティーにおいて、いくらでも騙されるわけですが、各種感覚のリアルさが、単に脳が作り出した幻覚と大差ないことを納得するためには、「自己自体のリアルさの欠如」を認めることと等しく、それが本能的に困難であるために、この周辺の理解がいつまでもミステリアスなものとして残っているのかもしれませんね。
ウィトゲンシュタインは、また読んでみようと思います。
by Hiroshi (2009-01-18 16:29)
そうすると,ダイレクトに自己意識とは何かという
問題にぶちあたることになります.
それが悪いというわけではなくて,
自己意識の座がどこにあるのか,
なんなのかがさっぱりわからない現状ですので,
いろんなことをふかしても,怒られない状況ともいえます.
ふかしたもん勝ち,かも.
実際,ロボットーセンサー処理系
からそちらに来ているひともいます.
日経サイエンスの,茂木さんの対談シリーズに
そういう回がありましたね.
日経サイエンス 2008年2月号
意識は脳の中のイリュージョンか/ゲスト:前野隆司(慶応義塾大学)
まだ読んでいませんが,前野先生の本もでています
http://www.amazon.co.jp/脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説-前野-隆司/dp/4480842659
by 石原茂和 (2009-01-20 07:40)
ちなみに、最近改めて 「機械学習」の文献とか見てるんですが、ベイジアンネットワークとか基本的な仕組みはあまり昔と変わっていないようなきもします。最近、何か、画期的なブレークスルーはあったんでしょうか?
このまま、量的な進化が、人工知能的な質に変化するのか逆に心配になりますね。ただ、こんな心配も、自己意識のなせる技なのかもしれませんね。
by Hiroshi (2009-01-27 02:06)
人工知能学会のサイトをみていただければ
最も正確かとおもいます..
一方,私の歪んでいるだろう認識では,
基本的な数学,概念,アルゴリズムは
それほど変わっていないと捉えています.
ただ,熟成は進んできたので,
どんな課題にどういうアプローチをすれば
うまくいきそうか,だめそうかは
かなり解るようになってきた.
もう一つは,
かってと異なり,画像,テキスト,空間データが
ネットに莫大にありますので,
実データでどうだとか,
巨大なデータで学習させてどうだ,
とか,実際に使えるかどうかで
議論する方向になっていると思います.
量的な進化(進化とはいわないなあ,なんだろう,蓄積?)
が,質に変化するかどうかですが,
私の立場と経験からすれば,
ある程度は質に変化すると思います.
そこで出来ることと出来ないことの限界を
哲学的に議論する必要は,いまもって
いまだからこそあると思います.
by 石原茂和 (2009-01-28 12:57)
>画像,テキスト,空間データがネットに莫大にあり
これは確かに大きいですよね。計算量が「知性」をもたらすのだとすればあと30年以内にはそうした時代が来るはずなのですが、その予兆がみえないのがもどかしいですね。
哲学的な問題。これは難しいですね。また、創造性において人間を凌駕する携帯人工頭脳 ポータブルアインシュタイン が 5万円ぐらいで売られるようになったら人間は存在意義をどう見つけていくのか、そこにも課題ですね。
by Hiroshi (2009-02-02 23:16)
あとは,ニーズかな.
Semantic webで何が出来るか,何ををしたいか,
が定まれば,お金も人も動くでしょう.
ポータブルアインシュタイン ですか,
これは面白いですね.
もっともありそうなアプリケーションは,
投資コンサルタント[合理性の極大],
それとも,人生占い[合理性の極小]?
SFネタになりそうですね.
by 石原茂和 (2009-02-05 10:05)