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リアルタイムレイトレーシング [IT業界日記]

マルチコアの使い道に困っているインテル

分散処理って、未だにレイトレーシング位しか思い浮かばない by Intel 

なわけだけど、一年たって、クアッド/仮想8コアの Core i7 が出るに至って、新たにいかにもレイトレーシングガンバつてますなデモをリリースした。
http://blogs.intel.com/research/2009/01/real-time_ray_tracing_applied.php



まぁ、安っぽさを感じるとか、モデルが専用ではないとかを割り引いて考えればもう一がんばりすれば、なんかイケそうな雰囲気である。

さらに、モデルが複雑になると、実はレイトレーシングの方が早い


”半透明体”と言われている皮膚とか、質感にで圧倒的な差をつけることは可能なのだろうが、こと、ここに至っては、計算量の問題よりは、以前にも言及したがCGアルゴリズムの過渡期に、モデルをどう共有するかが課題になるのだと思うが、オーサリング共用のに関する課題設定はしないのだろうか?



女性には4元色の人がいる!? [IT業界日記]

12/19 の解体新ショーによると、一部の女性は、「4元色」でものを見ているらしい。

同番組によると、

「網膜の「赤色」に相当する色覚受容体の遺伝情報は X 染色体 に存在し、赤色の中でも波長の異なる2種類の受容体遺伝子が存在する。男性の場合、一種類しかもてないわけだが、女性の場合、両方の受容体を持ち、発現している場合があり、このため、赤色領域での感受性が高い」

とのこと。番組中では、単純に女性の50%が、4元色色覚と述べていたが、それぞれの受容体の存在確率を単純にX染色体中で50%としていたため、数値としてあまり信頼できない話ではある。とはいえ驚きである。

そもそも、そーゆーひとは、テレビとか、カラー印刷を見て違和感を感じないのだろうか?

ちなみに、「4色型色覚」に関しては wiki が存在し、わかりやすく記述されている。

爬虫類から進化した哺乳類は、はじめはこの4色型色覚をもっていたが、中生代の哺乳類は夜間の活動に適応するため桿体細胞が発達し、昼間活動することが少なかったため4種類あった錐体細胞のうち2種類が失われ紫外線を吸収できなくなり、2色型色覚となった。実際イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの多くの哺乳類は、2色型色覚を持ち、これらの生物は波長420~470ナノメートルの青い光を吸収する青錐体と、緑から赤にかけての波長の光に対応した赤錐体しか錐体細胞を持っていない。ゆえに、ヒトでいう赤緑色盲に類似した色世界に生きていることとなる。 その後、昼行性の霊長類では昼間に活動することが多くなったために、X染色体上に存在する赤オプシン遺伝子(赤錐体関連の遺伝子)が重複して変異を起こし、緑オプシン遺伝子が発生し、一部の赤錐体が特性を僅かに変えることによって緑錐体が生じ、3色型色覚となったと考えられる。

上記 Wikiでのリンクから
4元色色覚に関しては
サイエンティフィックアメリカンの記事

がわかりやすい。また、同番組の元ネタは同 wiki にもリンクがあるこれ


と思われる。

参考
http://hiroshicom.blog.so-net.ne.jp/2007-03-23

基本資料はもっと気軽に参照できるようにして欲しい [IT業界日記]

ヨーロッパ人のコンプレックス はおいとくとして、確かに、プラトンの著作やヘロドトスの著作を読んでていると、当時のギリシャ人のエジプトに対する尊敬や影響が散見されることが多い。
また、客観的に見てオルフェウス教やピタゴラス教団の教義は、輪廻転生解脱の考え方そのものであり、言うまでもなくエジプトからインドに至る広い範囲で、文化的な相互作用があったことは否定の出来ない事実である。

特にピュタゴラスなどは、あこがれのエジプトにいって、彼の地にて、現地の神官に認められ奥義を授かる、みたいな伝説があるようであり、なんか空海っぽい。

ただ、こうした神秘主義的側面のあることを調べている場合、二次的情報源に頼るのはキケンである。大幅なバイアスがかかっている可能性があるからだ。

そこで、可能な限りオリジナル文献を読みたいと思うのは人情である。原典は読めないとしても、その翻訳を読みたくなる......のだが......ピタゴラスに関する基本文献の一つの翻訳版

「ピュタゴラス伝 (イアンブリコス著)」だが、絶版である。しかも、オークション価格 15万円!!!!


ピュタゴラス伝 (叢書アレクサンドリア図書館)

ピュタゴラス伝 (叢書アレクサンドリア図書館)

  • 作者: イアンブリコス
  • 出版社/メーカー: 国文社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本



うむむむむ。訳者にお金が入るならともかく。2000年出版の4725円の古書価格が15万円とはなぁ。よほど、研究者か図書館に人気がある本なのだろうか。

この手の本をこそ、電子版で出してくれないかなぁ。

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ディスクアクセスは天竺への旅 [IT業界日記]

最近では1テラを超えるディスクもかなり割安になってきているわけだが、実のところ、アクセス帯域の成長率と容量には明確なギャップが発生してきている。

2002年あたりから成長鈍化


こうした事情もあり、現状では次第にディスクアクセスの性能制約がコンピューターの能力にかんする律速段階となりつつある。

CPU cyclesDeviceComment

107–108DiskNonvolatile, slow, and inexpensive
 
       —Gap in access time—
 
103SCMNonvolatile, fast, and inexpensive
102DRAMVolatile, fast, and expensive
10–100L2 and L3 cacheVolatile, fast, and expensive
1L1 cacheVolatile, fast, and expensive

IBM テクノロジージャーナルより

レイテンシーに関しても、個人の作業にたとえれば、L1キャッシュがググって出てくる資料で、十秒ぐらいとすると、L2キャッシュを机の上の資料、で数分。、DRAMアクセスで会社の資料室で一時間かけて、データをみつけ、そしてハードディスクに至ってはその10の5乗倍だから、10年ぐらい.......


つまり、徒歩で天竺にいって、多量の経文を持ち帰る

という感覚な訳である。

それで、これは大変なことになるとIBMさんが提唱しているのか
  Storage-class memory
なのだけど、性能分析によると、今のSSD/NAND では追いつかない。PRAM(相変移メモリー)が実用化されないと大変なことになると言うわけだ。

いやー、こまった。こまったのだけど、そのPRAMそのものがなかなか実用化されない。Intel や Samsugn さんも、去年の今頃は2008年の初めに量産化と言ってたのだが、なんかあまり聞かない。

てことは、あれですか、しばらくは

レイテンシーギャップに対応するテクノロジーに日の目が当たる (トランザクショナルメモリーですか?)
エンジニアにDBやソフトのチューニング技術の技量が問われる
サーバーの効率化とクライアントの効率化のギャップが広がる(サーバーの方が稼動スレッド数を増やしやすい)
RAMとディスクアレイが売れる

ってことなのか、はたまた、インテルがホンキ出して、SCMによるチューニングいらずのコンピューターの性能革命が訪れるのか。

来年あたりは、SSD普及期元年をむかえるわけなのだけれど、遅れている本格不揮発メモリーのMRAMとPRAMはホントどうしたのでせうねぇ。

文学部心理学科の限界 白人白子説 [IT業界日記]

岸田秀の「嘘だらけのヨーロッパ製世界史」を読んだ。

嘘だらけのヨーロッパ製世界史

嘘だらけのヨーロッパ製世界史

  • 作者: 岸田 秀
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本



岸田の考えでは「白人は、アフリカの黒人社会の中で差別された白子(アルビノ)の集団が、居住地を追い出されヨーロッパに移住したのであり、さらに、戦争で負けてエジプトに奴隷としてとらわれ差別され、ユダヤ人として同化し、そのユダヤ人の中でもさらに差別されたのがキリスト教徒で、そのキリスト教徒の中で差別されたプロテスタントがアメリカ人となった」

とのことで、同書では、 ベナールの「Black Athena」と、


Black Athena

Black Athena

  • 作者: Martin Bernal
  • 出版社/メーカー: Vintage
  • 発売日: 1991/11/21
  • メディア: ペーパーバック


それに対する反論を引用しながら、白人主体の西洋史に対する議論を検討していくという内容である。

岸田氏の「唯幻論」など、精神分析的見方の社会や歴史に対する論理展開は、なるほどと思う部分もあり面白い。ただ、そもそもの精神分析同様、典型的文系論理になっているように思われる。実証性には欠けるのだ。

そもそも、白人がなぜ色白なのか? 色素の欠落である白子/アルビノという極端を考えるまでもなく、単に日照量の少ない高緯度環境でのビタミンD不足に適応した結果に過ぎないであろう。事実、緯度の違いに応じて肌の色はおおよそ連続的に薄くなっているではないか。白人と有色人種という不連続性は無いのである。

考察に現象のモデル化は不可欠なのだが、モデルと現実を混同しさらに事実を元にした検証を怠っては既に学問とは言えない。

まぁ、考え方としてのおもしろさはあるとはいえ、サイエンスで説明可能なことをあえて「差別史観」で説明する意義あるまい。心理学科はいつまで文学部に所属させておくのだろうか。

なぜか高価な機材を買いたがるオーディオマニア 1m 5万円のHDMIケーブル [IT業界日記]

たまたま「ビエラリンク」について調べていたら

自宅のデジタルテレビに15万円のHDMIケーブルを使っているという人の話にぶちあたった。

以下のケーブルらしい。

http://www.naspec.co.jp/wire/ww-hdmi.html
(1m あたり5万円!!!)

昔から、オーディオの世界ではオカルトがまかり通っている。ただ、アナログの時代であけば確かに官能試験しか検証方法は無いのかもしれないが、デジタルのしかも伝送路であれば明確にエラーレートにより機能の差を明示できそうなものである。

そこで、HDMIの仕様を調べてみた。
HDMI

これによると、HDMIでは、データや音声に関してはBCHあやまり訂正符号が適用されているようなのだが、動画データに関してはDVI同様にTMDSが用いられ、無圧縮の生データを送信する仕様のようだ。ざっと見たところ誤り訂正符号を利用しているようには見られない。
設計上10mまでの伝送が可能な仕様であるため、CPU処理速度とレイテンシーを考えれば、符号再送信も困難でデジタルとはいえ、伝送路のエラー率が品質にダイレクトな影響を与えうるシステムだ。

ただし、標準的なシステム構成でのピクセルエラー率は、10^(-9) よりマシであるという要求定義がある。

1080i のHDソースで考えると、2秒の動画で、1ピクセルにエラーが発生しているというレートのようだ。

普通に考えて、1/100000000 というエラー率は人間には認識できないと思うのだが、実際の現れ方は、バースト的に、表れるのだろうか。

認証されたフツーのケーブルでそれなら、まぁ、いいんじゃないのと思えるし、自分の環境は1000円程度の安いケーブルだが、不満を感じたことはない。

果たして、この高価格なケーブルを使うと、どれほどエラー率が下がるのだろう。使ってる人に聞いてみたいものである。

P.S.
ちなみに、ビエラリンクは、HDMIのコントロールインターフェイスをパナソニックが独自に拡張したものらしい。いや、まぁ、わかるけど、ブラビアリンク、とか、レグザリンクとか、こぞって各社同じものを独自に拡張しちゃうわけで、これはこれでどうにかなりませんかねぇ。

さらにP.S.
よく見たら、上記ケーブルの会社、スピーカーケーブルに至っては
http://www.naspec.co.jp/wire/ww-speaker.html
1.5m で 63万円じゃ、ありませんか........
5万のHDMIケーブルに文句つけて、申し訳なかったです.......
おそるべしっ、オーディオマニア......

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お手軽X線写真 [IT業界日記]

ついでながら、ネイチャーオンラインによると

スコッチテープ をはがすだけで簡単にX線光源に出来るらしい。

http://www.nature.com/news/2008/081022/full/news.2008.1185.html

X線撮影にも十分な強度とのこと。



原理的には、静電気が原因とのこと。つまり、スコッチテープが特殊というわけではなく、はがすことにより発生する静電気と、その放電により、X線が発生するというわけで、日常、そこいらでX線は発生しまくっていたわけだ。

計測ってしてみるもんだなぁ



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思い出すと消える記憶 [IT業界日記]

SFの世界では特定の記憶を消去するという場面が出てくるのだが、複雑に絡み合う記憶を部分的に消去することは困難と考えられてきた。

ところが、どうやら、マウスで成功したらしい。

http://www.technologyreview.com/biomedicine/21593/

長期記憶に関連する  alpha-CaM kinase II というタンパク質を過剰にさらした環境下で特定の出来事を想起させると、その想起された記憶が消える、思い出しにくくなる。らしい。

興味深いことに、他の状況での記憶には影響を与えないとのこと。

なるほど。思い出させることにより、そのネットが活性化するわけで、それを活用した消去か。脳もおもしろくなってきたなぁ。

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王道進行 [IT業界日記]

なるほどねぇ

J-popはユーロビートだったのか!







媒体(メディア)が規定する文体(スタイル) [IT業界日記]

知り合いから、「なんか時代感じるよね」とケータイ小説を紹介された。

あたし彼女

大賞を取った作品である。
ザクっと読んでみたが、時代を感じた。逆の意味である。私にとっては昔良く読んでいた現代詩を彷彿とさせる作品である。

作品としては、現代詩よりもっとスタイルを強く保持している作品であり、みたいなというフレーズでリズムをとりながら自分現実の間の近寄りたいけど、近づけない距離感を表し、そして調節しつつ、時々シリアスな心情に引き込むやり口は、小説という定義を外せば完全に現代詩である。

つまり、私にとってはなんともナツカシいものへの再会なわけである。

ソレで考えてみれば、古代の文学は口伝であり、歌謡との境界が曖昧であったため、リズムを内在したり韻が踏まれた。紙が貴重な時代には、短歌が好まれた。紙自体が普及するにつれ、物語が流布し、あまつさえ、挿絵が入れられるようになった。印刷技術の向上により、精細なマンガも出現し、やがて映画やビデオの時代となった。

そして、再び狭い画面の時代となり、復活した現代詩がケータイ小説という訳なのか。


そう考えると、ブンガク的にはWebは中途半端な媒体なんだなぁ。Webで小説読んだりしないものね。制約は、少しきつめだと、スタイルを規定し、新しいブンガクを生むという訳か。いやまてよ、ブラウザーのリサイズに伴って、ブンガク的趣が変わるスクリプトかましたWeb文学でも作ってみるか........流行らなさそうだな。

制約は、単純かつ誰でも参加しやすいものでなくちゃね。

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